ツーバイフォー工法の耐震性

ツーバイフォー工法の耐震性

六面体構造のツーバイフォー工法は構造自体が揺れに強い特徴を持ちます。
パネル状にした天井・壁・床で組んでいくため揺れの力を柱ではなく面で支えることができます。

ツーバイフォー工法のしくみ

ツーバイフォー工法は規格化された木材(ツーバイフォー材)を組んで「枠組み」をつくり、作った「枠組み」に構造用面材を接合し、床・壁・屋根で剛性の高いパネル(「ダイヤフラム」)を構成します。それらを箱型に組んでいき、モノコックとよばれる頑強な「六面体構造」を形成します。

「面構造」を基本にしたツーバイフォー住宅は、床パネル・壁パネル・屋根パネルにより六面体構造ができあがると、地震や台風などの外部からの力を建物全体で受け止め、荷重を一点に集中させることなく全体に分散してしまうので、揺れに強くなるのが特徴です。

地震の力が一部分に集中することがないため、倒壊・損傷がなく、地震に対して抜群の強さを発揮します。

震災後の調査結果

地震大国の日本では、これまで大小さまざまな震災に見舞われてきました。特に大震災とよばれる甚大な被害が出た地震でも、ツーバイフォー工法は耐震性の高さを証明してきました。

1995年 阪神・淡路大震災

阪神・淡路大震災における被害調査ではツーバイフォー工法の全壊・半壊はゼロ

家具の破損・転倒調査では食器戸棚の被害が鉄筋コンクリート造70%、木造軸組工法60%だったのに対し、ツーバイフォー工法の家屋の被害は10%でした。

2004年 新潟県中越地震

震度7の本震の後、最大震度5弱以上の余震が短時間で15回発生した新潟県中越地震。

調査の結果全体では全壊・半壊が1万8800棟、一部損壊を含めると約9万棟が被害に遭った地震でしたが、ツーバイフォー工法の家は全壊・半壊がゼロでした。

2011年 東日本大震災

地震発生の1カ月半後に開始した調査では、対象の2万772戸のうち95%の1万9640戸は当面補修をしなくても居住に支障がないという結果が得られました。

津波による被害を除けば98%まで数値は上がります。

2016年 熊本地震

2016年に発生した熊本地震では震度7の揺れに2度も見舞われましたが、ツーバイフォー住宅の全壊・半壊はなく、一部損壊も3%以下にとどまりました。

日本は今後も南海トラフ地震の発生が予測されています。

家族の暮らしを守るためにも耐震性の重視は大切です。これまでの大震災で、ツーバイフォー工法の家屋は揺れを吸収・拡散する構造という点が証明されました。

家づくりの際は、ツーバイフォー工法の家を選択肢に入れてみるのはいかがでしょうか。