現在お家を建てる工法はいろいろあります。
- 木造在来工法
- ツーバイフォー工法
- 鉄骨工法
- RC工法(コンクリート)
大きくわけて4つでしょうか。このなかでもいろいろな工法があみだされて日々進化しています。
メリット、デメリットの話はいろいろとあるでしょうが、納得した工法が一番だと思います。
ツーバイフォーでは家の骨組みを造るフレーミング工事とその後の内装工事を仕上げる造作工事にわかれています。
フレーミング工事には、現場で手作業で組み上げていく現場組みと工場でパネルを制作してレッカー車を使い組み立てるパネル組みがあります。
ジェニュインの新築はツーバイフォー工法です。今回は現場組みの実際建てる大工目線でのご紹介をしたいと思います。
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1 土台工事
基礎の上にのる材料の事を土台といいます。
この土台を約40㎝立ち上がっている基礎の上に敷き込んでいく訳ですが、その前に基準線を基礎の天端に墨壺(すみつぼ)を使い家の形(図面)どおりに直線を引きます。これを地墨と言います。
設計図通りに建てていくわけですが、フレーミング工事で使う大事な道具の一つは電卓です。何に使うかと言うと材料の寸法(長さ)の計算に使います。といってもそんなに難しい計算はしません。
例)7280ミリ ÷ 2 + 45ミリ = 3685ミリ
家の間口÷半分+材料(90ミリ)の半分 =材料の寸法
*設計図に書かれている寸法の値は構造躯体(壁厚)の中心
この時の注意は材木の寸法をよく確認しておく事。
通常90ミリ角なのですが、稀に91ミリ角や92ミリ角、88ミリ角の場合があるからです。1ミリぐらいと思うかもしれませんが、もし両端で1ミリずつ線よりはみ出ていたら2ミリになります。のちのちの工程に響いてきますので、建物の外周は地墨(線)よりはみでないように何回か全長(7280ミリ+45ミリ+45ミリ)を確認します。
それでは並べていきます。
1 基礎部より突き出ている棒(アンカーボルト)の位置を土台に墨します。
2 土台のそりなどを気にしながら、墨付けをします。 家全体の土台の材料に墨付けをおこないます。
3 墨付け通りに座彫り(穴あけ)してきます。材料によっては穴があけにくく無理やりあけようとすると、はね返ってきて、怪我の危険がありますので足で支えたり気を付けながら作業します。
4 全ての土台の座彫り(穴あけ)が終わると仮並べします。寸法違いなどに注意し、間違いがあれば修正します。
5 スクリューワッシャ(昔は座金とナット)で土台とアンカーボルト(突き出ていた棒)を締めていきます。この時に基礎にある地墨とあわせ固定します。
6 土台(基礎の上)の敷き込みが終わると次は大引と言われる部材です。(材質は同じで呼び方が違う)図面の位置にいれていきます。大引を支えるのは鋼製束(プラ束などもある)で、昔は同じ材木で支えていました。
7 大引は基礎の立上りの無い部分(1階の壁が無い部分)に91cm間隔で並べていきます。土台、大引の天端(木の上端)が水糸などを使い水平になるように鋼製束で調整します。このときリビングなどの大きな部屋では1~2ミリ中央部分を上げて施工します。(工事中の建築資材の重量で下がる為)
床下収納庫・点検口の開口補強をし大引受け金物(SOH-404やJH-S204・206)を取付け、建物の外周の全長を確認して完成です。
8 床下用の断熱材を敷き込みます。(写真はカネライトフォーム)厚みは25ミリ~100ミリまでありますがジェニュインでは75ミリの厚みを採用しています。土台・大引の間をすべて敷き込むのですが、50ミリ以上になるとサイズにカットするのが時間がかかるようになりますが、その分断熱効果はあがります。
9 床断熱が敷き込み終わったら、構造用合板(24ミリか28ミリ)を張っていきます。床鳴り(ぎーぎーなど)しないように根太ボンドを塗布し釘でとめていきます。全て張り終えると1階の床が完成です。
清掃後、1階の壁の建つ場所を墨付けします。
- 全長の確認
- 玄関周りの寸法
- お風呂周りの寸法
- 建物の直角
- 壁の材料の寸法確認
などを注意しながら墨付けし、床合板の撥水材を塗布して完成です!
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