玄関・土間収納
⌂ 玄関の中に広がるもうひとつの景色
玄関に踏み入れて上を見上げると、星型の照明が映える大きな吹抜け。
白壁にフラワーボックスのある高窓、テラスのようなアイアン手すり･･･家の中なのにまるでどこか外国の古い町に迷い込んだような気分になります。
視線を右手へ移すと、空を切りとる大きな窓。
星のライトは、この窓越しに外からも温かい光が眺められるよう考えて配置されています。外を行く人にもほっとするひと時をシェアする 奥様の素敵なアイデアです。
⌂ 自分たちにとっての快適さを知る
玄関扉とならんだ上げ下げ窓。
アメリカのマーヴィン社製の木製窓です。
国産品・輸入品の違いはあれど共通するのは、どちらも職人の手でていねいに仕上げられたものである事。
簡単に楽に便利に･･･と進む時代の中で、木製の扉や窓は、アルミ製品に比べると重たかったり、お手入れが必要だったりと、いわば不便な部分がある事も事実です。
一方で、やわらかな手触りや重厚で温かい雰囲気、また年月と共にその味わいが増していくという魅力があります。
扱いやすさや美しさ･･･”家族や自分にとっての快適さとは？” とじっくり考え、選んでいくというのも注文住宅の楽しみのひとつですね。
そして、快適さと言いますと、充分な収納スペースがある事も快適な暮らしに繋がるのではないでしょうか。
それが、玄関横の袖壁でゆるやかに区切られたスペース、土間収納です。
ウォークインの土間は物の出し入れもしやすく、窓下に置いた棚やベンチのおかげで荷物の仮置きや靴の脱ぎ履きなど身支度もスムーズ。
扉のないオープンな形は、玄関をより広く感じさせてくれると共に、見える事を意識しこまめに整えるきっかけにもなりそうです。
ちなみに土間になっているのは、写真左奥に見えるアーチまで。
そこから先は、靴を脱いで部屋の中へと繋がる･･･この収納は２way になっています。
玄関から直接部屋へ入る事もできますが、上着や鞄などの定位置をこちらにしておくと、お出かけ前や帰宅後に２階のクローゼットへ寄る手間が解消。リビングに置きっぱなしという事もありません。
毎日の動線にちょっと嬉しいスペースです。
２way の玄関側からはダイニングへ、反対のこちら側からはリビングへと繋がります。
”自分たちにとっての快適さ・心地よさとは？理想の暮らしとは？” と考える事、ご家族で話し合う事は、家作りにおいて大切なはじめの一歩ですが、今回の 施主Ｉ様ご一家は以前より温めてこられた奥様の夢をかなえるべく、ご家族みんなで作りあげられました。
そんな夢の詰まったお家。
次回は、ご家族やお友達との時間を大切に過ごされるご一家のＬＤＫを中心にご紹介します。
