今回の施主 I 様が初めてお問合せくださったのは、約1年前。
リフォーム済みのマンションを購入したところ…
「購入前フローリングだと思っていた床材が、実際はフローリング調タイルだったんです。無垢材への張り替えはできますか?」とのご相談でした。
これをきっかけに打合せを重ね、床を含め理想のお部屋に近づけるべく試行錯誤。
この度無事に工事完了となりました。
Before
リフォーム済み物件ですので、きれいに整えられた素敵なお部屋ですが、
施主様にとってネックとなったのが、床材としてすべての部屋にフロアタイルが使われている事でした。
お手入れがしやすかったり、フローリング材に比べるとリーズナブルな価格だったり…メリットや向いている場所もある素材ですが、フローリングを期待しておられたI様にとってはやはりどうしても気になるポイント。
工事中
キッチン
キッチン背面にあった棚は撤去し、壁紙を貼り直していきます。
キッチン奥は、モザイクタイル風のクロスに貼り分け。
無垢フローリングを張る
既存の床は、フローリング調のフロアタイルでした。
一見フローリングのように見えますが、素材は合成樹脂でできています。
既存のフロアタイルの上からフローリング材を張っていきます。
この重ね張りという方法、剥がす作業が無い分、工事音や埃が減る・短い工期で施工できる等メリットがあります。一方、床の一部分のみを変えようとする場合は、既存の床との間に段差ができてしまうなど難しさもあります。今回は床全面を工事するため、段差の心配なく重ねて張っていく事ができます。
フローリング材を張り終えた部分から、化粧柱も施工していきます。
ずいぶんと印象が変わってきました!
完成までもう一息です!
After
床と壁。部屋を大きく占める部分をリフォームする事で、全体の印象もがらりと変わりました。
キッチの床は、施主様のご希望で土間に。
モルタルの質感は、想像以上に無垢床ともしっくり馴染みます。
化粧柱に渡したブラックパイプは、一緒に暮らす鳥の止まり木の役目も想定しています。
建具は既存のものですが、 床が変わると建具の印象も違ってくるので不思議です。
床が厚くなるのに、元々の建具はぶつからないの?というご質問が聞えてきそうですが、
重ねた床の厚みの分だけ、建具を削って使用しています。
使えるものは生かす・・・リフォームの現場は工夫がいっぱいです^^
フローリングには、肌あたりのやわらかい無垢のパイン材を使用。
色を足さないクリア塗装ですので、素材そのままの優しい色目が生きています。
変わったのは床のみですが、パイン材の質感がお部屋全体を明るく優しい印象にしてくれます。
洗面室・トイレのサニタリースペースは、お手入れを考慮してクッションフロアを使用。
シックながら華やかな柄で遊び心をプラス。
トイレ壁は元のままですが、床に同系色の柄を入れる事で壁の貼り分けの魅力がアップ。
2部屋ある洋室のクローゼット床にも、お気に入りのシートで隠れた楽しみを。
工事を完了して
施主様のご希望を伺って、プランをご提案をし…そこでまた、より現実的で具体的なイメージを持って話し合う。
納得のいくお家作りのために欠く事の出来ない作業ですが、くり返し打合せをし、予算や間取りやいろんな事に折り合いをつけながら決断していくというのは、施主様にとって、心身ともにとてもとてもパワーが要る作業でもあります。
激務のお仕事をこなしながらリフォームにのぞまれたI様もまた、きっと想像以上に大変だったはず…。
そのような中も、あふれるやりたい事・理想のイメージを形にすべく、プレゼン資料を作って送ってくださったり、こちらの提案にも柔軟に向き合い、とことん考えてくださいました。
これから、このお部屋に家具が入り、暮らしを重ね、思い描かれていたような風景を作っていかれる時間をどうか楽しんでお過しいただけますように。
ジェニュイン営業・コーディネーター。
常に ‘その方らしい心地よい暮らしとは’ と考えお客様と向き合う。自らもジェニュインの家オーナー(「片流れ屋根の家」)である2児の父。
素足で歩きたくなる幅広の天然木フローリング・あなた好みにきっと出会えるデザイン豊富の国内産木製ドア・質感最高の塗り壁仕上げ・オリジナルアイアン製品‥
いろんなアイテムをご用意してお待ちしています。